バルコルン訪問。中川遼

ナマステ!


今回はNP2015、3/1(日)の様子を報告します。今更知ったのですが、この日は日曜日だったんですね。

ネパールで生活してみると、時間や曜日の感覚がかなり希薄になります。それに金銭感覚も(笑)。時間にもお金にも束縛されないネパールの人々は、僕らよりもずっと自由に、そして穏やかに毎日を生きているように見えました。



さて、この日はバルコルンという学校にて現地調査、日会話、ペイントの各企画を行いました。


まず現地調査。各学校の生徒・先生・親を対象にKIVOが独自に作成したアンケートに答えてもらうというこの企画。出来る限り現地に寄り添った活動をする、その為には村の人々が私達に対して何を思い、何を望んでいるのか、その声に耳を傾けねばなりません。アンケート用紙と真剣に向き合ってくれた、あどけない子どもたちの姿が印象的でした。



続いて日会話。KIVOの影響でしょうか、ここ数年、日本の本や文化に興味を持つ子どもが増えているそうです。そんな子どもたちに日本語と、童謡「きらきら星」を教えるこの企画。ネパールの子どもたちと日本語できらきら星を歌う。なんと微笑ましい光景でしょうか。これぞ異文化理解、国際交流なのだとしみじみと実感しました。



そしてペイント。今回バルコルンでは、ネパールの神聖な仏塔「ボダナート」をはじめ、世界地図やネパールと日本の国旗、ヒマラヤ山脈などをあしらったイラストで計2教室の壁をペイントしました。壁の色とともに、きっと授業の雰囲気も明るくなると思えば、ペンキにまみれた甲斐もあるというもの。



幸い、各企画は滞りなく行われましたが、この日は生憎の雨天。

ベースキャンプからバルコルンまでの道中は尋常でなくぬかるんでおりました。ネパールの土は水を含むと、計り知れない粘り気を帯びるのであります。


また、傘が足りず、バナナの葉を傘代わりにするという、およそ日本では考えられない稀な体験もしました。初めて持つバナナの葉は僕の想像よりも遥かに大きく、丈夫なものでした。これがまた案外濡れないし、思いのほか快適なのです(笑)。


ここだけの話ですが、帰り道、目を疑うほどの量の泥が足にへばりつく悪魔の坂道にまんまと足を取られ、二度も転倒した末に己自身に憤慨していたキボメン、フォス・リキ。

やり場のない感情と受け入れ難い現実に、深く傷心していた彼の泥まみれのパンツを洗ったことも今となってはいい思い出です。


まるで光のような速さで過ぎ去っていったガイクール村での日々。充足感と幸せな記憶だけが鮮明に残っています。今後、KIVOがすべきことは何なのか、ガイクールの為に何ができるのか、最近よく考えます。


僕ら学生には大きな事業を為せるだけの経済力はありませんし、現地に滞在できる期間も限られています。以前は、そんなお金と時間の制約の中で、自分たちに一体何ができるのか時々分からなくもなりました。けれど、実際に村の人々と触れ合っていると、いつの間にかそんな悩みはどこかへ消えて無くなったのです。そんなに焦らなくてもいい、と言わ

れているような気もしました。お金や時間にばかりとらわれて、盲目的になってはならない。彼らはそんなことを教えてくれました。ゆっくりでも、少しずつでもいいのだと。

それよりもずっと大切なことは、まずお互いを深く知ること。互いの文化、価値観、考え方を認め、尊重すること。そして互いに信頼し合い、話し合い、助け合って村の未来を創っていく姿勢。決して一方的ではなく、相互的な協力関係。それが僕らの目指す国際交流であり、国際協力の形なのかなと今は思います。



もっと彼らのことを知り、もっと僕らのことも知ってほしい、そして互いに手を取り合って成長していきたい。そんなことを感じたNP2015でした。これからもガイクール村とKIVOがともに成長していくため、尽力したいと思います。


長々とすみません。おしまい。