後半組として初めてネパールの地を踏む。

多数の民族、カースト階級、宗教が複雑に絡み合った国。

自分がネパールに行くとは、1年前には全く想像できなかった。

 

首都のカトマンズからバスとジープを乗り継ぎ5時間程でガイクール村に着く。

私たちを歓迎してくれる村の人々。そして所々に残る、先輩たちの活動の軌跡。

このNepal ProjectKIVOと言う団体がこの3年間で培ってきた現地との絆の上で成り立っていることを改めて実感する。

 

実際に現地に行ってみてKIVOの活動」についてと「今年度の現地での活動」について考えてみた。

 

KIVOの活動」とは実際に現地に赴き、を贈ることを軸にした支援活動である。

 

「国際交流を軸とした国際協力。」

これはこの団体の特色である。ネパールの村に滞在し、村人たちと同じ空気を吸い、時に、共に活動を行う。実際に会うことで支援側と支援される側ではなく、人と人として向かい合うことができる。信頼関係を育むことができる。この関係で渡されるものは支援物資ではなく、贈り物である。その贈り物支援物資と違い、大切に扱われる可能性が高い。

また、私たちも現地にいる時はしばしば支援される側になる。そこで互いの感謝の気持ちを交換し、双方が幸せになれる。そんな国際協力の形がここにはある。

 

「世界に本を。」

私たちの活動は今消えそうな命の灯を救えるものではないし、人々の生活を直接的に豊かにできるものでもない。

では、なぜ本を送るか。先輩の言葉を借りるなら「魚を渡すのではなく、魚の釣り方を教える」のである。そして送った後も残り続け、未来に可能性を秘め続けるもの。それが「本」だ。この本に秘められた可能性は計り知れない。もしかしたら、この本がいつの日か命の灯を救い、人々の生活を豊かにする手助けになるかも知れない。

また、学生だけで組織されている私たちは大きな資金や専門的な知識を必要とする支援もできない。(いや、ひょっとしたら学生の専門分野は本かも知れないが。) だから、私たちは「本」を贈る。

 

「今年度の現地の活動」

(完成前の図書館)
(完成前の図書館)

KIVOが続けてきた活動の一つの集大成として、今年、村に図書館が建った。

本が読まれる環境は間違いなく整ってきているが、まだ懸念は残る。この図書館が「本を蔵書するだけの倉庫」になってしまわないか。

まだ、現地で図書館という存在は日本のようにポピュラーなものではなく、子供たちには日本ほど本を読む習慣がない。これでは本を読む環境が完全に整ったとはいえない。読まれない本は紙切れ同然だ。

そこで、今年度は「本を読む環境作り」に重点を置く必要がある。それは現段階では今回建った図書館のシステム整備をすることがこれの一番の近道であり、取り組んでいくべき課題であると考える。

学生にもできることはある。学生だからこそできることがある。私たちはそれを信じ、活動を続けている。

KIVO change one’s life. (KIVOパーカーの背に書かれた言葉より)

 

第4期海外事業部長

高島秀文