NEPAL PROJECTを終えて 第3期海外事業部長 松井大

こんにちは。KIVO3期海外事業部長の松井です。

 

さて、ここでは「この日こんなことがあった」という話というより、もっと全体的なことについて述べていきたいと思います。

 

KIVOはできて3年の若い団体ですが私たち第3期が残した功績を挙げるならば、それは「本を読める環境作りのハード面の完成」と「KIVOの国際協力のスタイルの確立」の2つであると私は考えています。それらがどういうことか、順に説明していきましょう。

 

まずは1つ目から。前年度までの活動の末KIVOは「贈った本が読まれにくい」という問題を抱えていました。

 

そもそもなぜ、贈った本があまり読まれていないか?これには「本を読むという習慣がない」などの内面に関わるソフトな問題もあれば「本置く場所があまり整っていない」といった外部環境に関するハードな問題両方がありました。

 

そこで私たち第3期が掲げた目標は「本を読める環境作り」というものでした。

 

さて、蓋を開けてみるとどうだったかと言うと、最初に述べたとおり、「ハード面」に関してはやるべきことはやり遂げたのではないかと思います。

 

まず、今年も1000冊の本を届けました。それも、これまでも2年でのべ2000冊の本を届けているので、今年は現地とのコンタクトを密に「それでも尚足りていないジャンルの本」を汲み取り、届けました。

 

(左から現代表鬼沢、3期代表山田、校長のゴビンドラ先生)
(左から現代表鬼沢、3期代表山田、校長のゴビンドラ先生)

次に、図書館の建設も完了しました。これは現地の方からの提案で、半分は向こうの基金、半分はKIVOの寄付で完成しました(総額にして約意80万円)。

 

(外観)
(外観)
(内装)
(内装)

これまで乱雑に保管されていた本がきれいに整理されました。また、子どもが自分で読みたい本を探せるようにジャンルごとに違う色のシールを貼り、保管もジャンルごとに区画を分け行いました。

 

以上により、「本を読みたい!」と思った子どもが適切な本を読めるという環境は整ったと思います。しかしその一方、「子どもたちにまだその重要性が浸透しきってはいない」あるいは「図書館のシステム(貸し借りなど))についてまだ懸念が残っている」という問題は残りました。そういったソフトな面での「環境作り」は今期の課題と言えるでしょう。

 

 

(飛び出す絵本を紹介する3期副代表種村)
(飛び出す絵本を紹介する3期副代表種村)

次に2つ目のトピックである「KIVOの国際協力の確立」について記していきます。

 

実は「国際協力団体」を名乗る学生団体はかなりの数があり、様々な形の支援を行っています。その中でKIVOを特徴づけるのはずばり「国際交流を軸にした国際協力」です。以前からこれはKIVOの方法でありましたが、3期目にしてようやく実現できたと考えます。

 

「国際交流を軸にした国際協力」とは何か?それは現地の人との交流をにより互いの絆を深め、そして共に創ることであると思います。…というのはこれまたどういうことか、説明していきましょう。

 

実は現地に某NGOが届けた本もありましたが、それらは埃を被って眠っていました。おそらくはただ届けるだけでは意味がないのでしょう。それに加えて「贈り主との絆」が必要なのだと思います。

 

 

(メンバーと本をめくる子どもたち)
(メンバーと本をめくる子どもたち)

すなわち私たちが現地の人(特に本の価値をまだわかっていない子どもたち)と交流を通じて仲良くなり、友人である私たちが本の秘める可能性を伝える、このプロセスが重要だということです。

 

これは日本人でも変わらないことだと思います。人生を変えるのは常に「人との出会い」「かけがえのない経験」そして「言葉」であると思います。

 

ガイクール村は、通常外国人が訪れることのない田舎の村です。しかし、子どもたちの多くは将来都市に出て働きたいと語ってくれました。私たちとの出会いが刺激となり、交流した経験が一生残る記憶となり、贈った本の言葉が世界への扉を開く鍵となる。これら全てが彼らの将来に影響を与えるきっかけになると私たちは信じて活動しています。

 

そして忘れてはいけないのが、その私たちの活動は現地の助けなしでは何一つ成すことはできなかったということです。図書館建設は半分は現地の基金で完成しました。こちらが交流のために用意した企画も現地の先生の手伝いなしにはできませんでした。教室のペイントや遊具制作も、現地の方々に多くの助けをもらいました。そして何よりガイクール村出身で故郷の村を良くしたいという願いの下、私たちと協力してくださっているSusil Pantさんなしには、そもそもKIVOが動き出すことはなかったでしょう。

 

 

(Susilさん)
(Susilさん)

様々な団体が各々の方法で国際協力を実現しています。「NGOに寄付をする」「現地にお金を送る」「国際問題の啓発を日本で行う」など団体ごとにその団体の「国際協力」があり、それぞれに長所と短所があると思います。その中でKIVOは以上に述べた「国際交流を軸にした国際協力」を提案します。