創設者の挨拶

慶應義塾大学3年(インタビュー当時): 竹内 貴信

私たちは、「学生ができることを通して社会に影響を与えていく」という理念の下、国際協力を枠組みに活動をしています。

よく、「なぜネパールで国際協力しようと思ったの?」と聞かれますが、理由は単純でただ、
「出会ったひとともっと仲良くなりたかったから 」です。

私は海外を旅するのが好きで、今まで19カ国をバックパッカーとしてリュックサック一つで回ってきました。何カ国も旅をしてきて、 たくさんの人に会って、 たくさんしゃべって、 たくさん飲んで、たくさんの人とそれなりに仲良くなってきました。

でも、なんか物足りないなぁといつも感じていました。
だったら、自分にも相手にも単なる旅ではできないことをやればいいのではないか?

KIVOはそこから始まりました。
ネパールの小学校の図書館には鍵がかかっています。
学級文庫はありません。
もし、もっと物語や絵本や漫画を読める環境になったら
もし、その本たちがすぐ手の届くところにあったら 、
もしかしたらうれしいって思ってくれるかもしれない。
 
ネパールでも日本でも子供たちが国境を越えて何かを伝えあうことは稀です。
もし、お互いの将来の夢を教え合う機会があったら、もっとお互いの国を身近に感じて好きになってくれるかもしれない。
ネパールではポイ捨てが当たり前です。
小学校の周りもとても汚いのが現状です。
もしかしたら、身の回りを楽しく協力してきれいにしていくことでもっと仲良くなれるかもしれない。
そうしたらお互いにとって単なる旅の一瞬の出会いが、もっと意味のある、将来につながる出会いになるかもしれない、と思って日々活動しています。

学生ができる国際協力では確かにそんな大それたことはできないかもしれない。でも、お互いが仲良くなるきっかけを創出するだけだって国際協力と呼べるので はないか、私はそう思っています。
大切なのは「一人の百歩より、百人の一歩」だと私は考えます。KIVOの活動を通して、百人の一歩を創出できれば幸いです。


慶應義塾大学3年(インタビュー当時): 池田 高勢
『自分だけの国際協力を。』

2009年と2010年の2回にわたりネパールに行ってきた。

初回は本当に視察。

電気は、1日8時間。
主要産業は、観光業だけ。
年収は、平均2万円。
識字率は、53% (2001年/外務省調べ)

そんな数値を調べて『悲惨なイメージ』を抱いた自分たちは、


人生を謳歌する農夫、朝から遊び学校に行き、

家族とのびのび暮らす子供たちを見て愕然とした。
ある意味、あくせく時間に追われる日本人より豊かに暮らしているのかもしれない。


しかし影の部分も、もちろんあった。


「うーん...わかんないなぁ」
「多分親と同じ農業やるんじゃない?」


これは自分が子供たちに「将来の夢は?」と質問した時の答えである。
なぜ、未来の自分が描けないのか?

それは情報がないから。

学校に本はなく、あっても『鍵』がかけられているから、子供は自由に読めない。
電気やインフラがないからネットもできない。

そんな現状があったんだよね。


『日本初の学生独自海外ワークキャンプ』


そんな現状を見てきた自分たちは、

【世界に、本を。】

を第一の団体理念として、既存の企業や業者によらない、
KIVOだけの完全独自ネパールプロジェクトを旗揚げし、

2010年2月、意気揚々とネパールに旅立った。

募金で集めた12万円を800冊の本に。
本棚、ペイント、ボール等も首都で買いそろえ、

手配していたバスとジープで、支援するガイクール村へ。


結果は大成功だった。


ボランティアって結局何?
ボランティアって偽善じゃん。

こういう団体をやっているとそういった声をよく聞く。


答えは、俺もそう思うよ。


いつもそう答える。

幸せって、何かを達成した時の充実感と何かを他人からしてもらったときの感謝の2種類に大別できると思ってって、

何かを達成した時の充実感を目指すのが人間だよね。
それが自分たちにとっては【世界に、本を。】を成功させることだった。

一方、ネパールの子どもたちも大好きな本が読めるようになって、満足できる。


双方が幸せになれて、仲良くなれる。


それでいいんじゃないかな。
少なくとも何もしないよりはずっといい。
旅をするのとは全く違った経験が得られるよ。


一緒に日本初を学生の力で作っていこう。